熱中症に注意!OS-1とスポーツドリンクの違いを教えて!!
皆さん、こんにちは。お茶の水駅前生活習慣病クリニックのまたよしです(^^)
さて、いよいよ本格的な暑さがやってきましたね。この季節になると、当院の患者さんからも「熱中症対策には何を飲めばいいの?」「OS-1とポカリスエット(スポーツドリンク)って何が違うの?」という質問をよくいただきます。
実は、この2つは「中身」も「使う目的」も全くの別物です。
特に糖尿病や高血圧などの生活習慣病をお持ちの方にとっては、選び方を間違えると持病に影響してしまうこともあります。
今回は、内科・循環器専門医の視点から、分かりやすくその違いと正しい使い分けを解説します!
一目でわかる!OS-1とスポーツドリンクの違い
| 項目 | OS-1(経口補水液) | スポーツドリンク |
|---|---|---|
| 塩分(ナトリウム) | 高い(スポーツドリンクの約2〜3倍) | 低い〜普通 |
| 糖分(炭水化物) | 低い(スポーツドリンクの約半分以下) | 高い |
| 主な目的 | 脱水状態の「水分補給・回復」(飲む点滴) | 運動時の「予防・水分補給・エネルギー補給」 |
| 味の印象 | 普段は少し塩辛く感じる(脱水時は美味しく感じる) | 甘くて飲みやすい |
1. OS-1(経口補水液)は「飲む点滴」
OS-1に代表される「経口補水液」は、いわば医療用に近い飲み物です。
- 特徴: 体から失われた水分と塩分を、最も効率よく腸から吸収できるように「塩分と糖分のバランス」が厳密に計算されています。
- どんな時に飲む?:
- すでに暑さでクラクラする、大量に汗をかいた、足がつるなどの「熱中症の初期症状」があるとき。
- 下痢や嘔吐、発熱で明らかに脱水症状があるとき。
⚠️ 生活習慣病の方への注意点
OS-1にはかなりの塩分が含まれています。高血圧や心臓病、腎臓病などで「塩分制限」を指導されている方が、熱中症予防として毎日水代わりにガブガブ飲むのはNGです。血圧が上がったり、体に水分が溜まりすぎて心臓に負担がかかったりする原因になります。「症状が出たときの緊急用」と覚えておきましょう。
2. スポーツドリンクは「日常の予防とエネルギー補給」
スーパーやコンビニで手に入るスポーツドリンクは、美味しく水分を補給するためのものです。
- 特徴: 運動中に消費するエネルギーを補給するため、糖分が多めに作られています。また、飲みやすいように味が調整されています。
- どんな時に飲む?: スポーツをするとき、軽い運動や作業で汗をかく前の「予防」として。
⚠️ 生活習慣病の方への注意点
スポーツドリンクには多くの砂糖(糖分)が含まれています。糖尿病の方やダイエット中の方が水代わりに飲むと、血糖値が急上昇する「ペットボトル症候群」を引き起こすリスクがあります。
3.クリニックからのアドバイス:普段は何を飲めばいい?
「じゃあ、普段の生活では何を飲めば安全なの?」と思いますよね。
生活習慣病(高血圧・糖尿病など)をお持ちの方の基本的な熱中症対策は、以下の通りです。
- 基本は「水」または「麦茶」
普段の生活(エアコンの効いた室内や、軽い外出など)であれば、水やノンカフェイン・ノンカロリーの麦茶で十分です。
塩分は「3食のご飯」から
日本の食事には、普通に食べていれば十分な塩分が含まれています。食事をしっかり摂っていれば、飲み物で無理に塩分を足す必要はありません。 - 「OS-1」はカバンや枕元に常備しておく
「ちょっと今日、調子が悪いな」「汗をかきすぎて頭が痛いな」と思ったときのために、お守り代わりに1本持っておくのがベストな使い方です。
まとめ
- スポーツドリンク:運動する前の「熱中症予防」に。ただし糖分に注意!
- OS-1(経口補水液):脱水症状が出てからの「レスキュー(水分補給)」に。ただし塩分に注意!
今年の夏もかなりの猛暑が予想されています。ご自身の持病やその日の体調に合わせて、賢く水分補給を行ってくださいね(^o^)/
お気軽にご相談ください。
それでは、次回のブログでお会いしましょう。
〈執筆者情報〉
内科・循環器内科 又吉 周 医師
診療日・時間
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 08-12 14-18 | 08-12 14-18 | 08-12 14-19 | 08-12 14-18 | − | 08-13 | − |
2012年東京医科大学卒業。東京・千葉の総合病院にて循環器内科医とし勤務した後、医療法人社団縁風会のユアクリニックお茶の水にて勤務開始。2025年より同法人が新設したお茶の水駅前生活習慣病クリニックへ異動し、働き盛り世代の健康維持をサポートする医師として活躍。
日本内科学会内科認定医・内科専門医、日本循環器学会循環器専門医、日本心血管インターベンション学会認定医、日本禁煙学会認定指導医
