不眠外来(オンライン)
✏️解説…不眠外来とは
私たちの毎日の生活において、睡眠は心身の健康を維持するためにも大切な役割を持っています。例えば、体内の修復や回復を促す成長ホルモンを分泌したり、肌のターンオーバー促進、代謝の調整、免疫機能の強化などの効果を持っています。
しかし、忙しくて睡眠時間が十分に取れない、ぐっすり眠れないなど何らかの理由で眠れない方・その経験がある方は少なくありません。
厚生労働省の令和5年(2023)「国民健康・栄養調査」の結果によると、日本人成人の約4人に1人が慢性的な不眠という報告もあり、特に働き盛りの30~50代では約30%の人が「睡眠で休養が充分とれていない」と回答しています。睡眠に関する悩みは特別なことではなく、誰にでも起こる状況があります。
「今日はしっかり寝られなかった」「最近眠りが浅く、日中も眠い」「夜中にトイレに行きたくなって目が覚める」など、人によって睡眠の悩みは様々です。
不眠外来は、そうした睡眠に関する悩みや睡眠障害によって起こりやすい病気や体の変化について相談できる専門の外来です。
お茶の水駅前生活習慣病クリニックの不眠外来(オンライン診療)で相談できることや検査について詳しく見ていきましょう。
✏️解説…睡眠の働き
そもそも睡眠は、最初にもお伝えした通り、私たちの健康を保つために非常に重要な役割を果たしています。例えば、寝ている間に疲れた筋肉や臓器が修復され、次の日に元気に活動できるように体の調子を整えたり、昼間に学んだことや経験したことを整理し、記憶に定着させたり、しっかりと睡眠をとることで、免疫を整えて病気にかかりにくくなったりといった働きもあります。また、精神科の領域にはなりますが、心のストレスを軽減し、気持ちを落ち着かせる効果もあると言われています。
睡眠が不十分だと、疲れが取れない感覚が続く、肌荒れが起こる、風邪をひきやすくなる、集中力が続かない、注意散漫になるなど、マイナスの影響をもたらします。
さらに、いびきや寝つくまでに時間がかかる、熟睡できない、何回も目が覚めるなどの睡眠障害が続く場合には、睡眠による合併症の原因にもなるため注意が必要です。睡眠障害を抱えている方の傾向として、体重が増えやすくなるほか高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まることも知られており、心臓病や、脳血管障害を発症しやすくなります。食事や運動だけでなく睡眠の治療も併せて行わなければなかなか改善に繋がらないということもあります。
こうした睡眠障害による影響を減らしていくためにも、しっかりと質の高い睡眠をとることが大切です。
「良い睡眠」とは?
それでは質の高い睡眠、よい睡眠とはどのような睡眠でしょうか?良い睡眠にはいくつかのポイントがあります。
■質の高い睡眠のポイント■
- 十分な睡眠時間
年齢や体質によって異なりますが、基本的には7~9時間程度の睡眠が理想です。 - 深い眠り
夜中に目が覚めることが無い、眠りの深い状態です。 - 規則的な生活リズム
毎日同じ時間に寝て起きることで入眠から目覚めまでの流れが定着しやすくなります。 - 快適な寝室環境
静かで暗く、適温(18~22℃)の環境がおすすめです。
これらのポイントを意識することで、より質の高い睡眠を得られるようになります。
「悪い睡眠」とは?睡眠の質が下がる原因
質の高い睡眠をとっていくことが理想的ですが、実はご自身でも気づかないうちに睡眠の質を下げてしまう習慣を取っていることがあります。ここでは睡眠の質を下げる原因を把握しておきましょう。
■睡眠の質を下げる主な原因■
- ストレスや不安
心の緊張が続くと眠りにくくなります。 - 不規則な生活リズム
睡眠時間や起床時間が一定でないと体内時計が混乱します。 - 寝具や環境の不備
寝具が合わなかったり、騒音や明るさが気になると眠りにくくなります。 - カフェインやアルコールの過剰摂取
利尿作用が強く、喉が渇いたり、トイレのために夜中に目が覚めやすくなります。
特に、「寝付けないから…」と寝酒をする方は要注意です。アルコールの筋弛緩作用によってイビキをかきやすくなるほか、飲酒から2〜3時間後、アルコールの代謝物アセトアルデヒドの覚醒作用によって深い眠りが減り浅い眠りが増えます。 - 睡眠障害
不眠症や睡眠時無呼吸症候群なども、質の低下につながります。
また病気が不眠の原因になることもあります。
- 関節痛・神経痛…痛み・痛みに伴う不安やストレス
- 高血圧・心不全などの循環器系の病気…息苦しさ・交感神経優位
- 肝不全・腎不全、糖尿病などの内分泌系の病気…代謝しきれない物質の作用・レストレスレッグス症候群 (RLS)・夜間低血糖
- 前立腺肥大など…夜間の頻尿
- 脳血管障害などの血管系の病気…呼吸中枢(特に脳幹)や視床下部への障害
- アトピー性皮膚炎、老人性皮膚疾患など皮膚の病気…痒み・掻きむしり
睡眠の質を下げる原因を把握して、いかに対策していくかが肝心です。ご自身で調整できることもあれば、睡眠時無呼吸症候群など医師との相談が必要なこともありますので、お気軽にご相談ください。
✏️解説…睡眠と生活習慣病
睡眠不足や質の悪い睡眠は、さまざまな生活習慣病のリスクを高めることがわかっています。
睡眠障害と関連する生活習慣病
- 高血圧
睡眠不足や途中で目が覚めることで血圧が上昇しやすくなります。 - 糖尿病
睡眠の質の低下は血糖をコントロールするホルモンの働きを阻害します。 - 脂質異常症(体重増加)
睡眠障害により基礎代謝が低下したり、食欲を司るホルモンバランスが乱れます。 - 心臓病
血圧が高くなることで、不整脈や狭心症、心筋梗塞などを引き起こしやすくなります。 - 睡眠時無呼吸症候群
現代の生活習慣病の一つにも挙げられる睡眠時無呼吸症候群は、呼吸が止まるたびに交感神経を刺激して血圧が上がりやすくなります。
睡眠時無呼吸症候群の治療について詳しくは当院の解説ページをご覧ください。
食事・運動・睡眠と生活習慣病
生活習慣病を抱える方の中には、食事や運動習慣の改善を頑張っていても、なかなか状態が改善しない方もいらっしゃいます。生活習慣病を改善するためには、食事、運動に加えて睡眠も見直していくことが大切です。
■見直しのポイント■
- 食事
基本的に栄養バランスのとれた食事は、体の調子を整える働きだけでなく、睡眠の質を高めてくれます。特に、ビタミンやミネラルを豊富に含む野菜や果物を積極的に摂りましょう。
- 運動
適度な運動はストレス解消とともに、夜の眠りを深めます。ただし、寝る直前の激しい運動は逆効果です。 - 睡眠と生活リズム
毎日同じ時間に食事をし、運動や就寝・起床時間を守ることが大切です。
生活習慣病と言っても、高血圧や糖尿病など様々な病気があります。抱える病気によっては、摂取を控えた方がよい食べ物や飲み物もあるので、注意が必要です。また生活環境によっても、できる、できないがありますので、日ごろの生活の中で無理なく続けていける取り組みを医師と相談しながら進めていきましょう。
いびき・睡眠時無呼吸症候群の関係
いびきや睡眠時無呼吸症候群は、多くの方が抱える問題です。
#いびきの原因
- 喉や鼻の通り道が狭くなる
- 口呼吸や肥満
- 加齢による筋肉の弛緩
#睡眠時無呼吸症候群
- 睡眠中に一時的に呼吸が止まる状態
- いびきがひどい場合や、日中の眠気、集中力の低下が見られる方は注意が必要です
- 放置すると、高血圧や心疾患のリスクも高まります
不眠外来では、これらの症状の原因を検査し、必要な治療を行います。
🏥当院の不眠外来(オンライン)
お茶の水駅前生活習慣病クリニックの不眠外来は、診察券アプリ『デジスマ』を使ったオンライン診療(ビデオ通話)です。診察日までに必ずご登録ください。診察代に加え、オンライン診療サービス料1,500円(税込)がかかります。
またはアプリストアで「デジスマ」と検索してください。
不眠外来の対象となる方
当院では、内科的なアプローチによる治療が中心です。当院の不眠外来では下記の症状や合併症にお悩みの方の治療を行っております。
- 寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める
- 朝起きても疲れが取れていない感じがする
- 日中に眠気を感じる
- いびきがひどいと指摘された
- 睡眠時無呼吸の疑いがあると言われた
- 高血圧や糖尿病などの生活習慣病を抱えている
※当院は内科のため、ストレス性・心因性の睡眠障害の診療は対応できかねますことご了承ください。ご自身やご家族に心配な症状があれば、お気軽にご相談ください。
不眠外来で行う検査・治療
睡眠の悩みと一口に言っても原因がそれぞれ異なるため、治療も個人に合わせて組み合わせながら治療していきます。当院の不眠外来では、生活習慣病を扱う医院の特色を活かして以下の検査や問診を行い、その結果に応じて適切な治療を選択していきます。
不眠外来の検査
- 睡眠状況・合併症などの問診
睡眠時間や眠りの深さ、糖尿病や腎不全などの病気が無いか生活習慣や背景と併せて問診を行います。 - 睡眠時無呼吸検査
必要に応じて、睡眠時無呼吸の程度や頻度を測定します。自宅で簡易検査、精密検査が可能な体制を整えています。 - 血液検査
必要に応じて、糖尿病や脂質異常症などの合併症が無いかを血液検査で調べます。
不眠外来の治療
- 睡眠リズムの改善指導
お薬やCPAP治療も有効ですが、まずは睡眠リズムを整えることが大切です。決まった時間に寝起きするようにできる範囲のことから進めていきましょう。 - 食事・運動などの生活習慣の見直し
食事の量や頻度、栄養バランスを考慮して、食生活の見直しを進めていきます。また運動も大切ですので、1駅歩く、階段を使うなど日ごろの生活の中で少し工夫すればできそうなことから相談して進めていきます。 - 睡眠時無呼吸症候群の治療
睡眠時無呼吸症候群がある場合、睡眠中の呼吸を整えるCPAP(持続陽圧呼吸療法)をおすすめします。また、マウスピースの作成が有効なケースもあるため、歯科へ紹介をすることもあります。 - 原因となる病気の治療
高血圧や糖尿病、腎不全など他の病気が原因となっている可能性も考慮し、合併症も同時に治療していきます。 - 薬物療法
上記の改善策・治療法でも睡眠のお悩みが解消しない場合、必要に応じて睡眠導入薬や抗不安薬を処方します。睡眠障害の程度や年齢、その他の病気の治療状況も踏まえて処方の必要性を選択していきます。
※ストレス性・心因性の入眠障害などの不眠症、睡眠障害が疑われる場合には、当院では継続的な治療が難しく、診察をお受けできないことがあるため、精神科の受診をおすすめいたします。
🏥当院のオンライン診療の流れ
診療曜日…月・火・木
診療時間…18:00~20:00 初診30分/再診15分
※診療時間の48時間前までご予約可能です。
診察券アプリ『デジスマ』を使ったオンライン診療(ビデオ通話)です。診察日までに必ずご登録ください。診察代に加え、オンライン診療サービス料 税込1,500円がかかります。
またはアプリストアで「デジスマ」と検索してください。
1.ご予約
2.オンライン診療 1回目
受付
診察当日の日中、診察券アプリ『デジスマ』へ、受付がリマインドのメッセージを送信します。
こちらは特にご返信いただかなくて大丈夫です。
医師
予約時間に、診察券アプリ『デジスマ』へ、医師がオンライン診療開始確認のメッセージを送信します。
お返事いただいてから、ビデオ通話を開始します。
お返事がなかった場合、約10分後に再度ご連絡しますが、ご連絡がつかなかった場合キャンセルとさせていただきます。改めてご予約ください。
受付
診療終了後に、処方されたお薬や必要な検査等について診察券アプリ『デジスマ』にて受付から別途ご連絡いたしますので、ご確認ください。診察代に加え、オンライン診療サービス料1,500円(税込)をお支払いいただきます。
※医師の診察の結果、検査が必要となった場合は別日にご来院いただき、検査をします。ただし既に当院に定期的におかかりの方は、その検査結果を用いることが可能です。
※睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合は、自宅での簡易検査についてご相談していきます。睡眠時無呼吸症候群の検査・治療の流れについて詳しくは当院の解説ページをご覧ください。
3.オンライン診療 2回目以降
医師
- 治療方針についてご相談します。
- 検査を実施したりお薬を処方した場合は、結果のご説明や治療効果の確認をします。
- 生活習慣の改善に取り組んでみて、難しいことがあれば一緒に見直していきます。
- 血圧確認、体重増減確認を通じて継続的に薬や生活習慣改善の効果を見ます。
- 食事(減塩、肥満解消、節酒指導)、運動習慣の改善について、現状の確認・目標の再設定をしていきます。必要に応じて当院の管理栄養士なども加わり、チームで睡眠に関するお悩みを解決していきます。
※その後の定期診察は、基本的に月に1度の診察となります。
🏥当院の不眠外来(オンライン)予約方法
診療曜日…月・火・木
診療時間…18:00~20:00 初診30分/再診15分
※診療時間の48時間前までご予約可能です。
FAQ よくある質問
Q.ショートスリーパーは病気になりやすいの?
A.人によっては、短時間睡眠でも健康的に保てる場合もありますが、無理に睡眠時間が短い状態を続けていると、病気にかかりやすくなったり、血圧が高くなったり、代謝が悪くなり体重が増えたりすることもあります。気になる場合はご相談ください。
Q.睡眠薬は睡眠の質に影響するの?
A.睡眠薬は適切に使用すれば入眠しやすくなったり、人によってはぐっすり眠れたと感じたりする効果が期待できます。ただし、過剰に摂取するとリスクもあるため、長期使用や自己判断での服用は避けて、医師と相談して計画的に使用しましょう。
Q.睡眠の質を上げるにはどうしたらいい?
A.生活リズムを整え、寝る前にリラックスする習慣をつくること、睡眠環境を整えること、適度な運動を取り入れることがおすすめです。ご自身の生活環境に合わせて、取捨選択していくことも大切です。
最終更新日:2025/11/27
監修者:渡邊 慎太郎
日本精神神経学会 精神科専門医、精神科指定医
大学病院や精神科救急病院、クリニックなどで勤務。
