【医師が解説】たった3分の奇跡!ラジオ体操が生活習慣病予防に“最強”な理由
【医師が解説】たった3分の奇跡!ラジオ体操が生活習慣病予防に“最強”な理由
こんにちは、お茶の水駅前生活習慣病クリニックのまたよしです(^^)
さて早速ですが、皆さん、最近「ラジオ体操」をしていますか? 「子供の頃、夏休みに眠い目をこすりながらスタンプを貰いに行ったアレでしょ?」と思った方……大人のラジオ体操を侮ってはいけません。
実はラジオ体操は、生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)の予防、そして我々循環器医が日々お伝えしている「血管の健康」を守るために、もの凄く理にかなった「究極の全身運動」なのです。
今回は、なぜラジオ体操がそれほど体に良いのか、医学的な視点からわかりやすく解説させていただきます!
1. なぜ循環器内科医が「ラジオ体操」を勧めるのか?
生活習慣病の予防や治療に「運動」が大切なのは言うまでもありません。しかし、「毎日30分ウォーキングしてください」と言われても、仕事や家事で忙しい毎日、なかなかハードルが高いですよね。
そこでラジオ体操の出番です。ラジオ体操第1は、わずか3分15秒。 この短い時間の中に、なんと約400種類もの筋肉を動かす要素がギュッと詰まっています。人間には約600の筋肉がありますから、たった3分で全体の3分の2を刺激できる、超タイパ(タイムパフォーマンス)の良い運動なのです。
2. ラジオ体操がもたらす「3つの生活習慣病予防効果」
具体的に、私たちの体(特に血管や代謝)にどんな良いことがあるのでしょうか?
- 血圧が下がり、血管が若返る 大きな筋肉を動かすことで、全身の血液循環が良くなります。血管が刺激されると、血管を広げてしなやかにする物質(一酸化窒素=NO)が分泌され、血圧が下がりやすくなります。動脈硬化の予防にも直結します。
- 血糖値・コレステロールのコントロールラジオ体操には、背中や太ももといった「大きな筋肉」をひねったり伸ばしたりする動きが多く含まれています。大きな筋肉を動かすと、効率よく糖や脂肪がエネルギーとして消費されるため、血糖値の上昇を抑え、脂質異常症の改善に役立ちます。
- 自律神経が整い、ドカ食いや睡眠不足を防ぐ 朝にしっかり体を動かして日光を浴びると、自律神経のスイッチが入り、1日の代謝が上がります。また、メンタルが安定することで、ストレスによるドカ食いや睡眠の質の低下(これらも生活習慣病の大敵です!)を防ぐ効果もあります。
3. 効果を120%引き出すための「大人のコツ」
せっかくやるなら、ただダラダラ動かすのはもったいないです。次の2点だけ意識してみてください。
① 「指先、足の先まで」しっかり伸ばす 筋肉を限界まで伸ばし、縮めることを意識すると、運動強度がガラリと変わります。真剣にやると、3分でじんわり汗をかくはずです。
② 呼吸を止めない 「いーち、にー、さーん、しー」と声に出す(または心の中で数える)と、自然と呼吸が深くなり、酸素が全身に行き渡る有酸素運動になります。
まとめ:まずは1日1回、テレビの前で始めてみませんか?
生活習慣病の予防で一番大切なのは、「高い目標を立てること」ではなく、「小さな習慣を続けること」です。
ジムに通う必要も、高いウェアを買う必要もありません。明日から、朝のテレビ放送に合わせて、あるいはYoutubeをみながら自分が起きた時間に合わせて、あるいは仕事の合間のリフレッシュに、ぜひ「真剣なラジオ体操」を1回取り入れてみてください。
「最近、体が硬くなったな」「血圧が気になるな」という方は、いつでもクリニックでご相談ください。一緒に、無理のない健康習慣を作っていきましょう\(^o^)/
お気軽にご相談ください。
それでは、次回のブログでお会いしましょう。
〈執筆者情報〉
内科・循環器内科 又吉 周 医師
診療日・時間
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2012年東京医科大学卒業。東京・千葉の総合病院にて循環器内科医とし勤務した後、医療法人社団縁風会のユアクリニックお茶の水にて勤務開始。2025年より同法人が新設したお茶の水駅前生活習慣病クリニックへ異動し、働き盛り世代の健康維持をサポートする医師として活躍。
日本内科学会内科認定医・内科専門医、日本循環器学会循環器専門医、日本心血管インターベンション学会認定医、日本禁煙学会認定指導医
