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健診の結果が届いたら、ぜひ当院で二次健診を!

[2025.06.05]

皆様こんにちは(^^)

夏に向けて紫陽花が美しく咲く今日このごろ、体調を崩してはいらっしゃらないでしょうか?お茶の水駅前生活習慣病クリニックの内科・循環器内科専門医のまたよしと申します。今回もよろしくお願いいたします。

さて、6月に入り、健康診断の季節がやってまいりました。実は、日本のように義務化された定期的な集団健診は世界的には一般的ではありません。医療制度の話に及ぶため詳細は割愛しますが、日本は国民皆保険制度と相まって、「予防」を重視した包括的かつ義務化された健康診断システムが確立されている点が、世界的に見て非常に進んでいると言えます。これが日本の長寿社会を支える要因の一つとされています。

それにも関わらず、二次健診の受診率を数値化すると、決して高いとはいえません。一般的に「要再検査」や「要精密検査」の指摘を受けた人のうち、25%~30%程度が未受診であるという調査結果が複数見られます。これは、癌検診における「精密検査受診率」と比較すると、だいぶ低い数値となります。主な理由としては、以下の点が挙げられます。

1. 自覚症状の乏しさ
生活習慣病は、高血圧、糖尿病、脂質異常症など、初期の段階では自覚症状がほとんどないことが特徴です。そのため、健康診断で「要再検査」や「要精密検査」と指摘されても、「特に体の不調を感じないから大丈夫だろう」「忙しいし、後でいいか」と考えてしまい、受診を先延ばしにするケースが多く見られます。

2. 時間的・経済的負担
多忙: 仕事や家事、育児などで忙しく、医療機関を受診する時間を作るのが難しいという理由が非常に多いです。特に働き盛りの世代では、平日の受診は困難な場合があります。
費用: 再検査や精密検査には費用がかかります。特に、一度の検査で済まない場合や、治療が必要になった場合の費用を懸念して、受診をためらう人もいます。

3. 健康意識の低さ・病気への抵抗感
健康への関心の低さ: 自身の健康状態に対する関心が低い場合、二次健診の必要性を認識できず、放置してしまうことがあります。
病気の発覚への恐れ: 「もし病気が見つかったらどうしよう」「生活習慣を変えなければならないのが嫌だ」といった心理的な抵抗感から、あえて受診を避ける人もいます。病気が発覚した後の生活の変化や、就業への影響を懸念するケースも見られます。
「自分は大丈夫」という過信: 特に若い世代や、これまで健康に問題がなかった人ほど、「自分は大丈夫」と過信しがちです。

4. 健診内容や必要性の理解不足
情報不足: 特定健診や生活習慣病予防健診の具体的な内容や、なぜ二次健診が必要なのかという重要性が十分に伝わっていないことがあります。
義務感の欠如: 一次健診は義務である場合が多いですが、二次健診は対象者に強制力がありません。そのため、必要性を感じなければ受診しないという選択をしてしまう人もいます。

これらの理由が複合的に作用し、生活習慣病の二次健診受診率が低い現状につながっています。早期発見・早期治療が重症化を防ぐために非常に重要であるため、受診率向上が社会的な課題となっています。企業や自治体では、二次健診の受診率向上に向けて、受診勧奨や制度の見直しなどの取り組みが行われています。

お茶の水駅前生活習慣病クリニックでは、二次健診を積極的にお待ちしております。法人内で「新御茶ノ水人間ドック」がございますので、そちらで一次健診、当院で二次健診といったスムーズな流れが可能です。
ぜひ、お待ちしております!!

追記:お茶の水駅前生活習慣病クリニックは朝8時から夜8時までいつでも医師が待機しております。特に朝と昼の時間は比較的空いております。診察からお会計まで速やかに行っておりますので、出勤前やランチの時間を、ぜひお役立てください。

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