肥満治療外来:肥満に医学のサポートを
体重に関する不安や困りごとは何ですか?
- 何度挑戦しても減量がうまく行かず、どうしたらよいか分からない…
- 自己管理しているのに、つい食べすぎてしまう…
- 運動も食事制限も効果が出づらく、将来の健康が不安…
このようなお悩みを抱えていませんか?
肥満を放置してしまうと、まるでドミノが倒れていくように、脳卒中や心筋梗塞などの生命にかかわる深刻な病気をもたらす可能性があります。
将来の健康障害を予防・改善するために、減量はとても有効な手段です。
肥満は本当に自己責任なのか
肥満には体質の遺伝、胎児期の栄養状態、エネルギーの消費/摂取バランス、ライフスタイル、交通手段など、実にさまざまな生理的・心理社会的・環境的要因が関係しており、一概に自己責任と言い切ることはできません。
減量の基本は食事制限と運動ですが、これをたった一人で成し遂げることは、本当に大変です。無理な食事制限で空腹に耐えたり、辛い運動をしたり…。それでも報われず、心が折れてしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
私たちは、そうした悩みに寄り添い、あなたが健康になり「こうなりたい・こうしたい」を叶えるお手伝いをしたいと考えています。
肥満治療外来という選択肢
当院では、肥満治療薬の「ウゴービ皮下注」と「ゼップバウンド皮下注」を用いた、自費診療の肥満治療外来を開設しました。
もちろんお薬だけでなく、食事に関するご相談(栄養指導)や、「スマホアプリを使った運動サポート」も並行することで、最終的にはお薬をやめられるような状態を目指します。
医師の管理のもと、お薬の力を借りながら健康的に体重をコントロールし、リバウンドしにくい身体へと導きます。
当院では、肥満治療薬としてウゴービ皮下注とゼップバウンド皮下注を使用します。これらの医薬品は、食欲を自然に抑制し、満腹感を持続させる効果が期待できます。
お薬の力を借りるメリット
お薬の力を借りて体重を減らすことで、モチベーションが一層高まったり、運動がしやすくなったりという好循環も期待できます。ひとりきりでがむしゃらに頑張るよりも、サポートを得ながらスモールステップで始めてみませんか?
- ウゴービ皮下注
GLP-1受容体作動薬です。食欲を抑え、胃腸の動きを緩やかにすることで、満腹感が続きやすくなります。週に1回の自己注射で、無理なく体重管理をサポートします。 - ゼップバウンド皮下注
ウゴービ皮下注GLP-1に加え、GIPというもう一つのホルモンにも作用するデュアルアゴニストです。より強力な食欲抑制効果が期待でき、高い減量効果が報告されています。こちらも週に1回の自己注射です。
医師が丁寧に診察を行い、あなたの身体の状態や目標に合わせて最適なお薬と治療計画をご提案します。
お薬による治療の対象者(当院の場合)
当院では、安全のためお薬による治療の対象に以下のような、お薬の治療効果に基づいた基準を設けております。
安全で効果的な治療のため、ご理解ください。
当院での対象者
▶高血圧、脂質異常症、2型糖尿病のいずれか1つ以上の診断がなされ、かつ以下の条件をどちらか一方満たすこと。
・BMI27-35未満かつ以下の健康障害(*1)のうち2つ以上
・BMI35以上
※BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
- 耐糖能障害(2型糖尿病、耐糖能異常など)
- 脂質異常症
- 高血圧
- 高尿酸血症、痛風
- 冠動脈疾患
- 脳梗塞、一過性脳虚血発作
- 非アルコール性脂肪性肝疾患
- 月経異常、女性不妊
- 閉塞性睡眠時無呼吸症候群、肥満低換気症候群
- 運動器疾患(変形性関節症:膝関節・股関節・手指関節、変形性脊椎症)
- 肥満関連腎臓病
*1 肥満症の診断基準に含まれる健康障害
当院での治療について
つい見失いがちですが、減量は最終目的ではありませんよね。減量した先にある本当の目標———「こうなりたい!こうしたい!」を叶えるための手段が、減量です。
- 肥満関連の持病を減らしたり、発症リスクを下げて健康に長生きしたい
- 痩せられた!という達成感を得ることで、今後も続けられる自信を持ちたい
- 足腰の痛みを気にせず、好きな場所に行けるようになりたい
体重を減らしたその先の目標を叶えたい方は、ぜひ当院にご相談ください。
医師と共に、健康的な未来への第一歩を踏み出しましょう。
また、治療を進める上で、その他の疾患が見つかった場合はもちろん、保険診療でのご受診を紹介させていただきます。
使用するお薬について
| ウゴービ | ゼップバウンド | ||
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お 薬 の 作 用 機 序 と 効 果 |
有効成分:セマグルチド |
有効成分:チルゼパチド | |
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副 作 用 |
胃腸症状 頭痛 重篤な副作用 |
胃腸症状 注射部位反応 重篤な副作用 |
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使 用 方 法 |
週に1回 同じ曜日に投与。 食事の時間に関わらず、 |
週に1回同じ曜日に投与 食事の時間に関わらず、 注入器には針・薬品がセット済。 ①灰色のキャップを外す。 |
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(SD) |
(MD) |
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お 薬 の 税 込 価 格 |
(SD) 0.25mg:16,500円 |
(MD) 0.25mg:16,500円 ※針代1,000円 |
2.5mg:22,000円 5mg:33,000円 7.5mg:40,000円 10mg:45,000円 12.5mg:50,000円 15mg:55,000円 |
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魅 力 |
使い捨てで 針交換が不要 |
(MD) 注入器1本に4回 |
「あてて、おす」という シンプルな使い方に 由来した注入器アテオスで 投薬のハードルが低い。 |
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成 分 量 の 増 減 |
副作用(胃腸障害)の発現軽減のため、 4週間隔で16週間かけて漸増。 0.25mgから開始し、 4週後に0.5mg、 8週後に1.0mg、 12週後に1.7mg、 16週後に2.4mgと増やし、 以降は2.4mgを維持する。 体重や体調に合わせて適宜増減。 |
副作用(胃腸障害)の発現軽減のため、 4週間隔で16週間かけて漸増。 2.5mgから開始し、 4週後に5mg、 8週後に7.5mg、 12週後に10mgと増やし、 以降は5mgから15mgの間で 体重や体調に合わせて適宜増減する。 増やす場合は4週間隔で2.5mgずつ増量。 |
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ご来院から治療開始までの流れ
処方が開始となった場合、食事相談や運動サポートを行い、お薬なしでも健康を維持できる状態を目指して治療を行います。
お薬の副作用の有無や生活習慣をよりサポートさせていただくために、
初回処方後並びに副作用確認時にオンライン診療をご案内しております。
お薬開始以降の診察は最大でも4週間ごとのご受診となります。
- ご予約:LINE公式アカウントやお電話(050-3641-1067)にてお問い合わせを承っております。
- 初診:
- 専用の問診票に回答してください
- 身体測定を行います。
- 医師による診察を行い、治療の適応を判断します。検査等の結果によっては、肥満治療薬以外のアプローチを選択できる場合があります。
- すでに高血圧や脂質異常症、2型糖尿病の診断を受けられている方は、お申し出ください。
- 3ヶ月以内に受けた健康診断や他院での検査結果データやお薬手帳が手元にある場合は、お持ちください。
- 初診時の処方について
- 既に治療中の疾患がある場合は、処方が可能な場合もございます。
- 2回目以降
- 初回で検査を受けた方には検査結果についてご説明し、お薬の処方が開始される場合は看護師からお薬の使用方法や副作用などを丁寧にご説明します。ご希望の場合は、初回投与を当日実施することができます。
- 副作用が起きていないか等、初回処方後や薬剤増量後に確認させて頂く場合がございます。
- リバウンドを防ぐために、食生活の改善が重要になります。栄養相談をご希望の場合はお気軽にご相談ください。最終回(お薬をやめる時)は、管理栄養士による食事相談(栄養指導)が必ずあります。
※お薬は薬局ではなく院内でお渡しとなります。使用後のお薬の容器には針が付いているため、家庭ごみや外のゴミ箱には捨てず、お近くの薬局へ持参し回収してもらってください。
費用
自費診療は全て税込価格表記です。
- お薬代:上記の表をご覧ください。
- 肥満治療外来 初回診察代(検査あり):6,600円
- 肥満治療外来 初回診察代(検査なし):3,300円
- 肥満治療外来2回目以降再診代:2,200円
- オプション(自費)
- 管理栄養士による食事相談(栄養指導):3,000円/回
- 注入器の針(ウゴービMDのみ):1,000円
※上記費用は2025年9月時点での参考例であり、当日の診察・検査内容および薬価により変動する場合があります。
ご予約方法
- LINE公式アカウントやお電話(050-3641-1067)にてお問い合わせを承っております。
FAQ よくある質問と回答
Q.副作用についてもっと詳しく知りたい。
A.主な副作用(頻度5%以上)ものには胃腸症状(食欲減退、吐き気、下痢、嘔吐、便秘、消化不良、げっぷ、腹痛、腹部膨満)が挙げられます。
対策としては、お食事1回あたりの摂取量を減らす(1日3食分の量を4食に分散して食べる)、満腹と感じた時点で食事をやめる、揚げ物など脂肪の多い食品を避ける、などがあります。
なお、下痢や嘔吐、食欲不振で食事が摂れない状況が続くと脱水のリスクが高まります。十分な水分摂取を行い、脱水症状が懸念される場合は速やかに医師に相談してください。
また、お薬・体質にもよりますが頭痛、注射部位反応(紅斑、そう痒感、疼痛、腫脹等)、脱毛症などが頻度1〜5%未満の副作用として報告されています。
この他に、重篤な副作用として以下が報告されています。対策と併せてまとめました。
- 低血糖(頻度不明)…冷や汗、手足の震え、動悸、空腹感、頭痛、脈が速くなる、顔面s黄柏、生あくび、目のかすみ、けいれん、意識消失、昏睡などの症状を感じたら、糖分を補給し、すぐに医師に相談してください。糖分補給の目安…ブドウ糖10g、角砂糖20g、ブドウ糖を含むジュースなどの飲み物150〜200mL
- 急性膵炎(0.1%未満)、胆嚢炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸…胆石はお薬の治療を開始する前に破壊しておく(体外衝撃波結石破砕療法)
Q.副作用が出たらどうしたら良い?
A.脱水症状や低血糖など重大な副作用についてはすみやかに医師にご相談ください。胃腸症状などはある程度我慢される方が多いです。
自費診療になりますが、吐き気止めの薬を処方することも可能です。
Q.この薬だけで減量できる?リバウンドしない?
A.残念ながら、お薬をやめるとリバウンドしてしまう傾向があります。
そのため、お薬の力を借りている間に、食生活や運動習慣を見直し、実践を重ねていき、お薬をやめた後も体重をコントロールできるようにします。当院ではその部分に手厚いサポートをご用意しています。
Q.お薬の注入をし忘れた!どうしたら良い?
A.ウゴービとゼップバウンドで時間の制限などが異なります。
【ウゴービ】次回の注入までに48時間以上の猶予があれば、気付いた時点で直ちに注入してください。その後はいつも通り、あらかじめ決めた曜日に投与します。次回の注入まで48時間未満しか残されていない場合は注入せず1回分スキップとして、あらかじめ決めた曜日に注入してください。注入する曜日を変える必要がある場合は、前回の注入から72時間以上間隔を空けて注入してください。
【ゼップバウンド】次回の注入までに72時間以上の猶予があれば、気付いた時点で直ちに注入してください。その後はいつも通り、あらかじめ決めた曜日に投与します。次回の注入まで72時間未満しか残されていない場合は注入せず1回分スキップとして、あらかじめ決めた曜日に注入してください。注入する曜日を変える必要がある場合は、前回の注入から72時間以上間隔を空けて注入してください。
Q.使い終わった注入器はどこに捨てるの?
A.使用後の注入器には針が付いているため、家庭ごみや外のゴミ箱に捨ててしまうと大変危険です。お近くの薬局へお問い合わせの上、回収してもらってください。
Q.医療費控除の対象になる?
社会通念上必要な治療として認められる場合、医療費控除の対象となる場合があります。
医療費控除を受けるためには「医療費控除明細書」に必要事項を記入し、確定申告をする必要があります。
詳しくは国税庁のサイトをご確認いただき、ご不明な点は所轄の税務署や顧問税理士へご相談ください。
〈監修者情報〉
内科・循環器内科 國廣 崇 院長
1993年昭和大学卒業。東京都済生会中央病院にて循環器内科医として勤務のほか、アメリカ合衆国ミネソタ州ロチェスターのMayo Clinic Vascular Labにて動脈硬化の研究に携わる。帰国後は終末期医療や緩和医療、救命救急なども経験し、2015年よりユアクリニックお茶の水(2018年より医療法人社団縁風会として法人化)にて勤務開始。2019年には院長に就任し、2025年より同法人が新設したお茶の水駅前生活習慣病クリニックへ異動し、患者さんの思いを大切にしながら、健康創りに貢献する医師として活躍。
日本内科学会認定内科認定医、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医
