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女性のライフイベントと高コレステロール血症|年代ごとに知っておきたいポイント

[2026.04.24]

女性はライフイベントでコレステロールが変わる

コレステロールというと「食事の問題」と思われがちですが、女性の場合はそれだけではありません。

妊娠・出産・更年期といったライフイベントに伴い、女性ホルモン(エストロゲン)の影響で脂質のバランスは大きく変化します。

そのため、同じ人でも年代によってコレステロールの状態が変わるのが特徴です。

今回は、ライフイベントごとにポイントを整理します。

妊娠前(妊娠適齢期)

この時期は、将来の妊娠を見据えた管理が重要です。

健康診断でコレステロールが高いと指摘されても、

「まだ若いから大丈夫」

と様子を見てしまうケースも少なくありません。

しかし、

  • 家族性高コレステロール血症の可能性
  • 将来的な動脈硬化リスク

を考えると、早めの評価が大切です。

また、妊娠中はスタチン系薬剤が原則使用できないため、

「今のうちに治療すべきか」

「生活習慣で様子をみるか」

といった判断を、ライフプランと合わせて検討する必要があります。

妊娠中

妊娠すると、コレステロールは生理的に上昇します。

これは、

  • 胎児の発育
  • ホルモン合成
  • 胎盤の形成

に必要な変化であり、ある程度の上昇は正常です。

ただし、

  • もともと脂質異常症がある
  • 極端に数値が高い

場合は注意が必要です。

また重要な点として、

妊娠中はスタチン系薬剤は原則禁忌です。

そのため、治療の中心は

  • 食事バランスの調整
  • 無理のない運動
  • 定期的な経過観察

となります。

 出産後(授乳期)

出産後は、妊娠中に上昇したコレステロールは徐々に元に戻っていきます。

ただし、

  • もともと脂質異常症があった方
  • 妊娠中に著明な高値だった方

では、産後の再評価が重要です。

また、授乳中は薬剤の使用に注意が必要であり、

  • 再開のタイミング
  • 薬の種類

については個別に判断します。

「出産したから終わり」ではなく、その後のフォローまで含めて考えることが大切です。

更年期

女性のコレステロール管理で、最も大きな変化が起こるのが更年期です。

閉経に伴いエストロゲンが低下すると、

  • LDL(悪玉コレステロール)が上昇
  • HDL(善玉コレステロール)が低下

しやすくなります。

これにより、動脈硬化のリスクが一気に高まります。

実際に、

「今まで問題なかったのに急にコレステロールが上がった」

という方は非常に多いです。

この時期は、

  • 食事内容の見直し
  • 運動習慣の確立
  • 必要に応じた薬物療法

をバランスよく行うことが重要です。

女性の脂質管理で大切なこと

女性のコレステロール管理は、

「今の数値だけを見る」のではなく、

「ライフイベントを踏まえて考える」

ことが非常に重要です。

  • 妊娠を考えているか
  • 出産後かどうか
  • 更年期に入っているか

によって、最適な対応は大きく変わります。

当院での取り組み

お茶の水駅前生活習慣病クリニックでは、

  • 妊娠適齢期の女性
  • 出産後のフォローが必要な方
  • 更年期で数値が変化してきた方

など、さまざまなライフステージの患者さまが来院されています。

そのため、

  • ライフプランを踏まえた治療方針の提案
  • 薬の必要性とタイミングの判断
  • 無理なく続けられる生活習慣のアドバイス

を大切にし、お一人おひとりに合わせたサポートを行っています。

まとめ

女性のコレステロールは、

  • 妊娠前
  • 妊娠中
  • 出産後
  • 更年期

といったライフイベントによって大きく変化します。

特に、

  • 妊娠中はスタチンは原則使用しない
  • 更年期以降は動脈硬化リスクが上がる

といったポイントは重要です。

ご自身のライフステージに合わせた適切な管理を行うことで、将来の健康リスクを大きく減らすことができます。

気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

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それでは、次回のブログでお会いしましょう。


〈執筆者情報〉

内科・神経内科 渡邊 由衣 医師

診療日・時間

09:00-13:30
14:30-17:00
8-12
13-17

2019年北里大学卒業。東京医科歯科大学病院(現:東京科学大学病院)や二次急性期病院にて勤務しつつ、2021年より医療法人社団縁風会のユアクリニックお茶の水・ユアクリニック秋葉原にて勤務開始。2025年より同法人が新設したお茶の水駅前生活習慣病クリニックへ異動し、多忙な患者の生活に寄り添いながら健康を支える医師として活躍。

日本内科学会認定内科専門医、日本神経学会 神経内科専門医

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