和菓子と洋菓子、結局どっちが太るの?
こんにちは、お茶の水駅前生活習慣病クリニックのまたよしです(^^)
診察室で食事指導をしていると、甘いものが大好きな患者さんがたびたび聞かれる質問があります。
「和菓子と洋菓子、どっちが太りやすいんですか?」
ダイエット中や血糖値が気になる時、どちらを選べば「罪悪感」が少なくて済むのか。今回は医学的な視点から、この論争に決着をつけたいと思います。
結論:太りやすいのはズバリ「洋菓子」です。
いきなり結論ですが、一般的に太りやすい(=カロリーや体脂肪になりやすい)のは洋菓子です。
なぜそう言えるのか? その最大の理由は、含まれている「脂質の量」にあります。
なぜ「洋菓子」は要注意なのか?
ケーキ、クッキー、ドーナツ……。洋菓子の主成分は「砂糖」に加えて、たっぷりの「バター」「生クリーム」「卵」です。
- 糖質(砂糖・小麦粉) + 脂質(油)
この「糖質×脂質」という組み合わせは、人間が「美味しい!」と感じる黄金比であると同時に、もっとも脂肪として蓄えられやすいコンビ。さらに脂質は1gあたりのカロリーが糖質の2倍以上あるため、見た目が小さくてもハイカロリーになりがちなんです。
「和菓子」がダイエット向きな理由
一方で、お饅頭、お団子、羊羹などの和菓子は、主成分が「砂糖」と「小豆(あんこ)」「米・小麦」です。
- 脂質がほとんど含まれていない
和菓子は「ほぼ糖質」なので、エネルギーとして燃焼されやすく、洋菓子に比べると体に脂肪がつきにくいという特徴があります。
カロリーと脂質の比較(目安)
代表的なスイーツで比較してみましょう。
| スイーツの種類 | カロリー(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| ショートケーキ | 約 350 kcal | 脂質が非常に高い。1個でご飯2杯分近い。 |
| ドーナツ | 約 250 kcal | 揚げているので脂質の塊。血糖値も急上昇。 |
| 大福(1個) | 約 230 kcal | カロリーはあるが、脂質はほぼゼロ。 |
| 水ようかん | 約 130 kcal | 水分が多く、満足感のわりに低カロリー。 |
こうして見ると、同じ「甘いもの」でも中身が全然違うことが分かりますね(^^)
循環器専門医としての「落とし穴」アドバイス
「じゃあ、和菓子ならいくら食べてもいいんだね!」……と思った方、ちょっと待ってください。和菓子にも注意点があります。
1. 和菓子は「血糖値」が上がりやすい
和菓子は脂質が少ない分、糖質の吸収が早く、血糖値が急激に上がりやすいという側面があります。糖尿病予備軍の方や、血管へのダメージを抑えたい方は、ドカ食いは禁物です。
2. 「食べるタイミング」が重要
太りにくい食べ方は、「午後2時〜4時」の間。この時間は、脂肪を蓄えさせるタンパク質(BMAL1)の分泌が一日で最も少ないため、食べたものが脂肪になりにくいと言われています。いわゆる「3時のおやつ」は理にかなっているんです。
3. お供は「緑茶」か「ブラックコーヒー」
砂糖入りの飲み物を一緒に摂ると、カロリーオーバーは確実です。緑茶に含まれるカテキンや、コーヒーのクロロゲン酸は、糖の吸収を穏やかにしてくれる効果も期待できますよ。
メッセージ
「甘いものを一生食べない」なんて、人生つまらないですよね。私も甘いものは大好きです。
大切なのは我慢しすぎることではなく、「今は控えようかな?」「食べるとしてもどっちを食べようかな?」と賢く選ぶ知識を持つことです。
「今日はちょっと体重が増え気味だから、脂質の少ないお団子にしよう」
「どうしてもケーキが食べたいから、その分、夜のご飯を少し減らそう」
そんな風に、ゲーム感覚でコントロールできるようになると、健康管理はぐっと楽になります。
もし「ついつい甘いものが止まらない……」と悩んでいる方がいたら、ぜひ相談してください。当院には管理栄養士も在籍しておりますので、いつでもお待ちしております!(栄養相談のみご希望でも大丈夫です)
お気軽にご相談ください。
それでは、次回のブログでお会いしましょう。
〈執筆者情報〉
内科・循環器内科 又吉 周 医師
診療日・時間
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 08-12 13-17 | 08-12 14-18 | 08-12 14-19 | 08-12 14-18 | − | 08-13 | − |
2012年東京医科大学卒業。東京・千葉の総合病院にて循環器内科医とし勤務した後、医療法人社団縁風会のユアクリニックお茶の水にて勤務開始。2025年より同法人が新設したお茶の水駅前生活習慣病クリニックへ異動し、働き盛り世代の健康維持をサポートする医師として活躍。
日本内科学会内科認定医・内科専門医、日本循環器学会循環器専門医、日本心血管インターベンション学会認定医、日本禁煙学会認定指導医
