新生活ストレスと睡眠時無呼吸症候群:異動・転職でぐっすり眠れない
こんにちは、お茶の水駅前生活習慣病クリニックの循環器専門医のまたよしです(^o^)
2026年の春も、いよいよ新生活シーズンが始まりましたね。
この時期は環境の変化による「新生活ストレス」が溜まりやすく、実はそれがドミノ倒しのように生活習慣病を悪化させる原因になることをご存知でしょうか。
今回は、意外と見過ごされがちな「いびき」と「生活習慣病」の深い関係についてお話しします。
1. ストレスが引き起こす「負のドミノ」
慣れない環境での疲れやストレスは、私たちの体に以下のような変化をもたらします。
- 食生活の乱れ:ストレス解消のためのドカ食いや、夜遅い食事。
- 飲酒量の増加: 新しい職場での歓迎会。「寝つきを良くしたい」という寝酒。
- 運動不足:忙しさによるジム利用頻度の低下。活動量の低下。
これらはすべて体重増加につながります。
首周りに脂肪がつくと気道が狭くなり、「いびき」や「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」をグッと悪化させてしまうのです。
2. 「いびき」が血管をボロボロにする理由
「たかがいびき」と笑って済ませられないのが、循環器専門医としての本音です。
睡眠中に呼吸が止まると、体は一時的な酸素不足(酸欠)に陥ります。すると、脳は「苦しい!心臓をもっと動かせ!」と命令を出し、寝ている間も交感神経がビンビンに興奮した状態になります。
これが、以下の生活習慣病と密接に関わってきます。
| 疾患名 | いびき(無呼吸)との関係 |
|---|---|
| 高血圧 | 寝ている間に血圧が急上昇。薬を飲んでもなかなか下がらない原因に。 |
| 脂質異常症 | 代謝が落ち、中性脂肪が増えやすく、善玉コレステロールが減りやすくなります。 |
| 心疾患 | 常に心臓にムチを打っている状態。不整脈や心不全のリスクを跳ね上げます。 |
3. 「痩せなきゃ」と思っている方にこそ、睡眠の改善を
「ダイエット中なのに、なかなか痩せない」という方。もしかしたら、睡眠の質が原因かもしれません。
無呼吸で睡眠の質が下がると、食欲を抑えるホルモン(レプチン)が減り、食欲を増進させるホルモン(グレリン)が増えることが分かっています。つまり、「上手に寝られない→太りやすくなる」という皮肉な状況が生まれるのです。
【チェックポイント】
- 最近、ベルトの穴が一つ後ろに下がった
- 健診で「血圧高め」「脂質が高い」と言われた
- 家族から「夜中に呼吸が止まっている」と指摘された
- 朝起きた時から体が重だるい
これらに心当たりがある方は、単なる疲れではなく、体の中で「血管の悲鳴」が上がっているサインかもしれません。
最後に... 私たちと一緒に、根本から整えましょう
当院では、いびきや無呼吸の検査だけでなく、高血圧や脂質異常症の管理、そして無理のない食事・体重管理の指導まで、トータルでサポートしています。
新生活のスタート、まずは「質の良い睡眠」を取り戻すことから始めませんか?体調に不安を感じたら、いつでもお気軽にご相談ください。
※生活習慣病関連とは別に、当院では不眠外来もオンラインで行っております。睡眠障害で悩まれている方はご相談お待ちしております^^
お気軽にご相談ください。
それでは、次回のブログでお会いしましょう。
〈執筆者情報〉
内科・循環器内科 又吉 周 医師
診療日・時間
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 08-12 13-17 | 08-12 14-18 | 08-12 14-19 | 08-12 14-18 | − | 08-13 | − |
2012年東京医科大学卒業。東京・千葉の総合病院にて循環器内科医とし勤務した後、医療法人社団縁風会のユアクリニックお茶の水にて勤務開始。2025年より同法人が新設したお茶の水駅前生活習慣病クリニックへ異動し、働き盛り世代の健康維持をサポートする医師として活躍。
日本内科学会内科認定医・内科専門医、日本循環器学会循環器専門医、日本心血管インターベンション学会認定医、日本禁煙学会認定指導医
