生活習慣病のあなたへ⑨
一人で頑張らなくていい!周りの力を味方につける健康習慣のヒント
今回の9つ目の記事では「習慣作りにおける家族と友人の役割」についてお話します。
「家族と同じ食事を食べていると、自分だけ制限するのが難しい」
「周りがお酒や甘いものを勧めてくると、つい断れなくなってしまう」
生活習慣病の改善に取り組む中で、こうした人間関係や周囲の環境に悩んだ経験はありませんか?
人間は本来、群れで生きる生き物であり、「周りの人たちの行動や考え方(文化)」に無意識のうちに強く影響を受けています。
だからこそ、一人で孤軍奮闘するよりも、周りの環境や人間関係を味方につけることが、健康習慣を長く続ける大きなカギになります。
心理学や社会学の研究によると、私たちは知らず知らずのうちに次の3つのグループの行動を真似する習性があります。
「自分だけ違う行動をとる」ことには心理的な抵抗やストレスがかかります。
逆に言えば、「あなたが目指す習慣(健康的な生活)が普通とされている環境」に身を置いたり、味方を増やすことで、良い習慣は驚くほど自然に身につくようになります。
生活習慣病の改善を長続きさせるためには、身近なご家族やご友人との関わり方がとても大切です。
自分一人だけの「制限食」にするのではなく、「家族全員の健康のために、一口目を野菜から食べる(ベジファースト)」など、一緒にできる共通のルールをつくってみる。
「今、体を気遣って◯◯に取り組んでいるんだ」と周囲に伝えておくことで、無理なお誘いや誘惑を減らし、応援してもらえる環境をつくる。
一人で我慢して孤独に戦うのではなく、「みんなで健康になろう」という空気をつくることが成功への近道です。
もし身近なところで理解を得るのが難しい場合は、同じように健康づくりに励んでいる仲間や、医療スタッフ(医師・看護師・管理栄養士など)を「自分のグループ」として頼ってください。
「定期的にクリニックに通い、スタッフに状況を報告する」「同じお悩みを抱える患者さんの工夫を知る」といった関わりを持つだけでも、「健康的な行動をとるのが当たり前」という意識が自然と育まれていきます。
今回は、習慣作りに与える「家族や友人、周囲の影響」についてお話ししました。
- 人は無意識に「身近な人」や「周囲の多数派」の行動を真似する習性がある。
- ご家族や友人に目標を共有し、「一緒に取り組む」「応援してもらう」環境をつくる。
- 相談できる専門家や仲間とつながり、「健康的な選択が当たり前」と思える場所を持つ。
健康づくりは、決して孤独に耐える試練ではありません。ご家族の協力やクリニックのサポートなど、使える周りの力を存分に頼りながら、無理のないペースで歩んでいきましょう。
当院は一番の味方でありたいと考えています
当院は、患者さんが安心して健康改善に取り組める「一番の味方」でありたいと考えています。ご家庭での食事や生活習慣の工夫でお悩みがあれば、いつでもお気軽に看護師やスタッフにご相談くださいね。
