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秋・冬の若い女性に急に現れるむくみは好酸球性浮腫かも?循環器内科医がさくっと解説!

[2026.01.30]

こんにちは。お茶の水駅前生活習慣病クリニック、循環器内科医のまたよしです。

ある若い女性の患者さんからこんな質問をいただきました。

「心臓は悪くないと言われたけれど、急に足がパンパンに腫れて……。調べたら『好酸球性浮腫(こうさんきゅうせいふしゅ)』という言葉が出てきたんですが、これって何ですか?」

実はこれ、特に10代〜30代の女性に突如として起こることがある、少し変わった病態なのです。

1. 好酸球性浮腫の招待は「アレルギーの細胞」の暴走?

私たちの血液の中には、白血球の一種である「好酸球(こうさんきゅう)」という細胞があります。普段はアレルギー反応や寄生虫から体を守ってくれる存在です。

この好酸球が、何らかの原因で血液中に爆発的に増えてしまい、血管を攻撃したり、水分を外に漏らしやすくしたりしてしまう。これが好酸球性浮腫の正体です。寒さによる血管収縮・血流悪化で水分代謝が低下し、リンパ管から余分な水分が漏れ出やすくなるため、秋から冬に多いといわれています。

2. 特徴は「急激なむくみ」と「体重増加」

この病気には、一般的なむくみとは違ういくつかのハッキリした特徴があります。

若年女性に多い:なぜか若い女性に集中して起こります。

急激な変化:数日のうちに、自分でも驚くほど足や手がパンパンになります。

体重の変化が激しい:水分を溜め込むため、数日で数キロ(時には10kg近く!)増えることもあります。

心臓や腎臓は正常:検査をしても、心臓や腎臓、肝臓といった主要な臓器には異常が見つかりません。

3. なぜ「循環器内科」に来るのか?

実は、この病気の患者さんは最初「急に足がむくんだ」「急に太った」と驚いて、循環器内科や内科を受診されることが多いのです。

私たち医師は血液検査を見て、「好酸球の数値が異常に高い(数千〜数万レベル)」こと、そして「IgMという免疫グロブリンが高い」ことを確認して、この病気の可能性を絞り込んでいきます。

【医師からの安心ポイント】

「重い病気なの?」と不安になるかもしれませんが、この病気の多くは一時的に症状が出ては、自然に、あるいは少量のステロイド治療の内服で、スーッと引いていくのが特徴です。

4. 放置していいの?

基本的には良性の経過をたどることが多いですが、自己判断は禁物です。

まずは受診し、そのむくみが「好酸球性浮腫も含めて、なにかをハッキリさせること」が、一番の安心材料になります。そのためには、いきなり疾患を絞らずにご相談しながら検査させていただきます。

もし思い当たる症状がございましたら、いつでもご相談ください。お待ちしております(^^)

 


〈執筆者情報〉

内科・循環器内科 又吉 周 医師

2012年東京医科大学卒業。東京・千葉の総合病院にて循環器内科医とし勤務した後、医療法人社団縁風会のユアクリニックお茶の水にて勤務開始。2025年より同法人が新設したお茶の水駅前生活習慣病クリニックへ異動し、働き盛り世代の健康維持をサポートする医師として活躍。

日本内科学会内科認定医・内科専門医、日本循環器学会循環器専門医、日本心血管インターベンション学会認定医、日本禁煙学会認定指導医

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