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医師が解説!原因不明の不調、実は「リーキーガット症候群」かも?

[2026.09.04]

こんにちわ、内科/循環器専門医のまたよしです(^^)。今回は、最近健康や美容の分野で話題に上ることが増えた「リーキーガット症候群(腸漏れ)」という考え方について解説します。

リーキーガット症候群(腸漏れ)とは?

「リーキーガット(Leaky Gut)」は、英語で「漏れる(Leaky)腸(Gut)」を意味し、日本語では「腸漏れ症候群」などと呼ばれている概念です。

健やかな腸の粘膜は、隣り合う細胞同士が「タイトジャンクション」と呼ばれる強力な結合でピッタリとくっついています。これにより、必要な栄養素だけを吸収し、異物をシャットアウトする「精密なフィルター」として機能しています。

しかし、食生活の乱れやストレスなどによってこの結合が緩むと、腸の粘膜に隙間ができやすくなると言われています。その結果、本来なら排泄されるべき未消化の食物や悪玉菌などが血液中に移行し、全身へ影響を及ぼす可能性があると考えられています。

なぜ全身や「心臓・血管」に関係するのか?

腸から血液中に異物が流れると、体内の免疫システムが反応し、全身で「微小な慢性炎症」を引き起こす一因になると言われています。

  • お腹の不調:慢性的な便秘・下痢、お腹の張り、ガスが溜まる
  • 全身の不調:だるさ、慢性的な疲労感、頭痛、頭のモヤモヤ感
  • 肌・免疫の不調:肌荒れやアレルギー症状の悪化

循環器専門医の立場からお伝えしたいのは、こうした「体内の慢性炎症」や「腸内細菌バランスの乱れ」が、血管の健康や生活習慣病(高血圧・動脈硬化など)にも悪影響を与える可能性が近年研究で指摘されている点です。血管の健康を守る上でも、腸内環境を整えることは非常に重要です。

今日からできる腸活・改善ステップ

腸粘膜の環境は、日々の生活習慣を見直すことで健康的な状態へ導くことができます。

  • 「腸の負担になるもの」を減らす
    • 加工食品、人工甘味料、精製された砂糖の過剰摂取を控える
    • 小麦(グルテン)や乳製品(カゼイン)の摂り過ぎに注意する
    • 過度のアルコールや、不要な解熱鎮痛薬・抗生物質の常用を避ける
  • 「腸内環境を育てるもの」をプラスする
    • 食物繊維:水溶性食物繊維(海藻、オクラ、ナメコなど)は善玉菌のエサになります
    • 発酵食品:味噌、納豆、キムチなどで腸内細菌のバリエーションを増やします
    • ボーンブロス(骨スープ):アミノ酸(グルタミンなど)が腸粘膜の健康維持をサポートします
  • 自律神経を整える
    • 睡眠不足やストレスは腸の血流を低下させ、バリア機能を弱める原因になります

Q. 自分がリーキーガットかどうか、調べる検査はありますか?

結論からお伝えすると、現在の一般的な保険診療において「リーキーガット症候群」を直接病名として確定診断する標準検査はありません。ただし、自由診療(機能性医学など)で状態を推測する特殊な検査や、一般的な内科で他の器質的疾患を除外するための検査が存在します。

腸の状態を調べる主な検査(自由診療)

腸粘膜のバリア機能低下や腸内環境の状態を調べる代表的な自費検査です。

  • ゾヌリン(Zonulin)検査(血液・便検査)
    腸細胞の結合を緩めるタンパク質「ゾヌリン」の濃度を測定します。
  • ラクツロース/マンニトール試験(尿検査)
    分子の異なる2種類の糖分を試し飲みし、排出率から腸のフィルター機能を評価します。
  • 腸内フローラ検査(便検査)
    腸内細菌のバランスや多様性を調べることで、腸内環境の状態を推測します。

※当院では自費診療にて「腸内フローラ検査」が可能です。

【費用】22,000円(税込)/【リスク・留意点】公的保険適用外の自由診療です。本検査は確定診断を行うものではなく、腸内環境の傾向を評価するものです。

まず保険診療で確認すべきこと

自由診療の検査を受ける前に、まずは保険診療の範囲で「明確な他の病気(器質的疾患)」が隠れていないかを確認することが何より最優先です。

検査の種類 検査の目的
一般的な血液検査・便潜血検査 慢性的な貧血がないか、消化管での出血や炎症が起きていないかを確認
大腸内視鏡検査(大腸カメラ) 潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸ポリープなどの器質的な病気を除外

検査結果よりも大切な「日々のケア」

バランスの良い食事のイメージ

お腹の不調や不調感を感じている場合、根本的なアプローチは「腸に負担をかける習慣を減らし、健康的な生活リズムを整えること」に行き着きます。

  • 小麦(グルテン)、人工甘味料、加工食品、過度なアルコールを控えめにする
  • 食物繊維(海藻や野菜)や発酵食品を取り入れ、腸内環境を整える
  • 質の高い睡眠を確保し、自律神経の乱れを防ぐ

まずは食事や生活リズムを見直すことが改善への一番の近道です。不調が続く方や、高血圧・脂質異常症などの数値が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください(^^)/

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それでは、次回のブログでお会いしましょう。


〈執筆者情報〉

内科・循環器内科 又吉 周 医師

診療日・時間

月火水木金土日
8:00-12:00
14:00-18:00
8:00-12:00
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8:00-12:00
14:00-18:00
−8:00-13:00−

2012年東京医科大学卒業。東京・千葉の総合病院にて循環器内科医とし勤務した後、医療法人社団縁風会のユアクリニックお茶の水にて勤務開始。2025年より同法人が新設したお茶の水駅前生活習慣病クリニックへ異動し、働き盛り世代の健康維持をサポートする医師として活躍。

日本内科学会内科認定医・内科専門医、日本循環器学会循環器専門医、日本心血管インターベンション学会認定医、日本禁煙学会認定指導医

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