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肥満治療薬をやめるとどうなる?内科専門医が最新の研究論文を元に分かりやすく解説!

[2026.01.27]

肥満治療薬をやめるとどうなる?最近流行りのGLP-1製剤について最新の研究論文を踏まえて。

こんにちは!お茶の水駅前生活習慣病クリニック、内科専門医のわたなべゆいです。

 

肥満治療のお薬をやめるとどうなる?

今日は、最近ニュースやSNSでもよく目にする「肥満治療のお薬」について、最新の医学研究(BMJという世界的に権威のある雑誌に載ったばかりの論文です!)を交えて、本音で語り合いたいと思います。

最近は、注射や飲み薬で比較的スムーズに体重を落とせる時代になりました。「あんなに苦労していたダイエットが、お薬でこんなに簡単に!」と喜ぶ患者さんの笑顔を見るのは、私にとっても嬉しいことです。

でも、同時にすごく心配なことがひとつあるんです。 それは、「お薬をやめた後、どうなっちゃうの?」という疑問です。

 

リバウンドする確率が高いという研究結果

実は2026年1月に発表された最新の大きな研究(メタ解析といって、たくさんの研究データをまとめた信頼性の高いものです)で、ちょっとショッキングな、でも私たちが予測していた通りの事実が改めて示されました。

それは、「お薬をやめると、かなりの確率で体重が戻ってしまう(リバウンドする)」ということです。

ちょっと、例え話をさせてくださいね。 肥満治療薬というのは、いわば「高性能な電動アシスト自転車」のようなものです。 急な坂道(減量)も、スイッチを入れればスイスイ登れます。でも、頂上に着いたと思ってスイッチを切って、こぐのをやめてしまったらどうでしょう? 自転車は重力に負けて、スルスルと坂道を下っていってしまいますよね。

研究データによると、多くの薬剤で、使用を中止してから1年以内に、減った体重の半分から、場合によってはほとんどが戻ってしまうという傾向が見られました。

「じゃあ、一生お薬を使い続けなきゃいけないの?」 不安になりますよね。でも、私はそうは思いません。

 

お茶の水駅前生活習慣病クリニックの肥満治療

ここからが、私が皆さんに一番伝えたい対策です。

お薬はあくまで、あなたが「自分で坂道を登るための筋力」をつけるまでの「補助」なんです。 お薬を使っている間に、おなかの中のお花畑(腸内環境)を整えたり、自分に合った食事のボリュームを覚えたり、駅の階段が苦にならない体力をつけたり……。 そうやって「自分の足」を鍛えておくことが、リバウンドを防ぐ唯一の、そして最強の方法なんです。

私自身の苦い経験もお話ししましょう。 昔、極端な食事制限だけで一気に5キロ痩せたことがありますが、お祝いにラーメンを食べたその日から、あっという間に元通り。あの時のガッカリ感といったらありません!「なんで自分はこんなに意志が弱いんだ」って、自分を責めてしまいました。

でも、違うんです。意志のせいじゃない。 体が「元の体重に戻ろう」とするのは、生命維持のための自然な反応なんです。

 

肥満治療のお薬だけで終わらせない。お茶の水駅前生活習慣病クリニックの肥満治療

だからこそ、お茶の水駅前生活習慣病クリニックでは、お薬を出すだけで終わりにはしません。

お薬を「飲んでる間」も「卒業」したあとも、あなたが自分の力でスイスイと自転車をこぎ続けられるように、食事のこと、運動のこと、そして時にはお仕事のストレスのことまで、一緒に考えていくパートナーでありたいと思っています。

最新の研究結果を怖がる必要はありません。 「お薬をやめたら戻りやすい」という事実を知っていれば、対策が立てられます。 準備なしで冬山に登るのは無謀ですが、防寒着と地図があれば、景色を楽しみながら歩けますよね。

もし、「自分一人ではリバウンドが怖い」「お薬に頼りすぎるのが不安」という方がいたら、ぜひ診察室で教えてください。 ゆっくりとあなたのペースで

一生モノの健康を手に入れる作戦を立てましょう。

大丈夫、あなたは一人じゃありません。 私と一緒に、一歩ずつ進んでいきましょうね!

 


〈執筆者情報〉

内科・神経内科 渡邊 由衣 医師

2019年北里大学卒業。東京医科歯科大学病院(現:東京科学大学病院)や二次急性期病院にて勤務しつつ、2021年より医療法人社団縁風会のユアクリニックお茶の水・ユアクリニック秋葉原にて勤務開始。2025年より同法人が新設したお茶の水駅前生活習慣病クリニックへ異動し、多忙な患者の生活に寄り添いながら健康を支える医師として活躍。

日本内科学会認定内科専門医、日本神経学会 神経内科専門医

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