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CPAPって、一生使わないといけないの?

[2026.04.14]

CPAPって、一生使わないといけないの?「卒業」へのロードマップ

こんにちは、お茶の水駅前生活習慣病クリニックのまたよしです(^^)

さて、当院を受診される睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者さんから、一番よくいただく質問があります。

「先生、この機械(CPAP)、一生使い続けないとダメですか?」

毎晩マスクをつけて寝るのは、慣れるまでは大変ですし、「卒業したい!」と思うのは当然の気持ちです。先に結論からお伝えしましょう。

「肥満が原因の無呼吸であれば、卒業できる可能性は十分にあります!」

今日は、循環器専門医の視点から、CPAPを卒業するための「条件」と「具体的なステップ」をお話しします。

1. CPAPは「治療」ではなく「補助」

まず知っておいていただきたいのは、CPAPは視力を矯正する「メガネ」に似ているということです。

  • メガネをかけている間はよく見える。
  • でも、メガネを外すと元の視力に戻る。

CPAPも同じで、つけている間は無呼吸を防いでくれますが、喉の空気の通り道(気道)そのものを広げる「手術」ではありません。ですから、「根本的な原因」を解決しない限り、外すとまた無呼吸に戻ってしまうのです。

2. 卒業への最短ルートは「減量」

肥満が原因で無呼吸になっている場合、卒業への切符は「ダイエット」が握っています。

喉の周りに脂肪がつくと、寝ている間に重力で気道が押しつぶされます。これを解消するには、物理的に脂肪を落とすのが一番効果的です。

【目安はマイナス10%】 一般的に、現在の体重から10%減量できると、無呼吸の回数が劇的に減り、CPAPが不要になるレベルまで改善することが多いというデータがあります。

「10kg減らすのは無理!」と思うかもしれませんが、まずは数キロ減らすだけでも、CPAPの圧力が下がって楽になるなどのメリットがありますよ。

3. 「卒業」までの具体的なステップ

勝手に使うのをやめてしまうのが一番危険です。以下のステップを踏んで、安全に卒業を目指しましょう。

  1. 生活習慣の改善:減量、節酒(お酒は筋肉を緩ませ、無呼吸を悪化させます)、禁煙。
  2. 体重の定着:目標体重(概ねBMI=22~25)まで落ち、その状態を数ヶ月キープします。
  3. 再検査(PSG検査):CPAPを使わない状態で、再度どれくらい無呼吸があるか測定します。
  4. 医師の判断:検査結果が「軽症」以下(具体的にはPSG検査で無呼吸・低呼吸回数が20以下)であれば、晴れて卒業です!

4. 循環器専門医が「卒業」を慎重に見極める理由

なぜ私たちが「勝手にやめないでくださいね」としつこく言うのか。それは、無呼吸が心臓の大きな負担になるからです。

無呼吸のたびに体は酸欠状態になり、血圧がドカンと上がります。これを放置すると、心不全や不整脈(心房細動)、心筋梗塞のリスクが跳ね上がってしまうのです。

CPAPを卒業するのは「無呼吸が治ったから」であって、「面倒くさいから」であってはいけません。あなたの心臓を守るためにも、ここは慎重にいきましょう。

まとめ:一緒に「卒業」を目指しましょう

CPAPは、あなたの健康を守るための強力なパートナーです。でも、もしあなたが「いつかは外したい」と願うなら、私は全力でそのための減量や生活習慣のアドバイスをサポートします。

「最近、少し体重が落ちてきたかも?」と思ったら、いつでも診察室で教えてください。次の検査のタイミングを一緒に考えましょう(^o^)

 

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それでは、次回のブログでお会いしましょう。


〈執筆者情報〉

内科・循環器内科 又吉 周 医師

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2012年東京医科大学卒業。東京・千葉の総合病院にて循環器内科医とし勤務した後、医療法人社団縁風会のユアクリニックお茶の水にて勤務開始。2025年より同法人が新設したお茶の水駅前生活習慣病クリニックへ異動し、働き盛り世代の健康維持をサポートする医師として活躍。

日本内科学会内科認定医・内科専門医、日本循環器学会循環器専門医、日本心血管インターベンション学会認定医、日本禁煙学会認定指導医

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