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生活習慣病から心臓と血管を守る!当院でできる4つの循環器検査について

[2026.05.22]

こんにちは、お茶の水駅前生活習慣病クリニック、内科/循環器専門医のまたよしです(^o^)

さて、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの「生活習慣病」。これらは初期の段階では痛みも苦しさも、自覚症状はほとんどありません。

しかし、放っておくと血液はドロドロになり、高い圧力がかかり続けることで、全身の血管の壁が少しずつ傷ついていきます。そして、血管が分厚く硬くなったり、内側にゴミ(プラーク)が溜まって通り道が狭くなったりします。これが「動脈硬化」です。

血管は、全身に酸素や栄養を運ぶ大切な「パイプ」です。古い水道管がサビついて詰まってしまうように、動脈硬化が進行すると、体中のあらゆる場所で重大なトラブルを引き起こします。

具体的には、血管が詰まったり破れたりすることで、次のような恐ろしい病気を引き起こす原因になります。

  • 【心臓】の血管が詰まると…(心筋梗塞・狭心症)心臓を動かす筋肉に血液がいかなくなり、激しい胸の痛みを感じます。最悪の場合、心臓が止まってしまう突然死の原因にもなります。
  • 【脳】の血管が詰まる・破れると…(脳梗塞・脳出血) ある日突然、手足の麻痺、言葉がうまく話せないなどの症状が現れます。命を取り留めても、重い後遺症が残り、寝たきりになってしまうことも少なくありません。
  • 【足】の血管が詰まると…(下肢閉塞性動脈硬化症) 足先まで血液が届かず、少し歩くだけでふくらはぎなどが痛くなって歩けなくなります(休むとまた歩けるようになります)。重症化すると、足の組織が壊死して切断が必要になることもあります。
  • 【腎臓】の血管が傷つくと…(慢性腎臓病・腎硬化症) 血液をろ過する腎臓の機能が徐々に低下し、最終的には機械で血液をきれいにする「人工透析」が生涯にわたって必要になることがあります。

このように、動脈硬化は「ある日突然、命やこれまでの当たり前の生活を奪ってしまう」という大きな危険を秘めています。

だからこそ、症状が出る前に心臓や血管の「今の状態」を正しく把握し、手遅れになる前に対策を打つことが非常に大切なのです。

当院では、循環器専門医の視点から、患者さんの心臓と血管を守るための専門的な検査を行っています。今回は、当院で受けていただける「4つの循環器検査」について、わかりやすくご紹介します。

1. 心臓のSOSを波形で見つける「心電図検査」

健康診断でもおなじみの、最も基本的な心臓の検査です。心臓が動くときに出る微弱な電気信号を波形として記録します。

  • どんな検査?ベッドに仰向けに寝ていただき、胸や手足に電極(シールやクリップのようなもの)をつけて数分間じっとするだけの簡単な検査です。
  • 何がわかるの? 脈の乱れである「不整脈」や、心臓の筋肉に血液が十分に行き渡っていない「狭心症」、心臓の筋肉がダメージを受けた「心筋梗塞」などの兆候を見つけることができます。「胸がドキドキする」「脈が飛ぶ感じがする」といった症状がある方には必須の検査です。

2. 心臓の動きをリアルタイムで観察する「心臓エコー(超音波)検査」

心臓の形や働きを、超音波を使って直接目で見て確認できる非常に優れた検査です。

  • どんな検査? ベッドに横になっていただき、胸にゼリーを塗って、プローブと呼ばれる小さな器械を当てて観察します。検査時間は15〜20分程度です。
  • 何がわかるの? 心電図ではわからない「心臓の筋肉の動き」や「血液の逆流を防ぐ弁(べん)の異常」、「心臓の壁の厚さ」などがわかります。高血圧が長く続くと心臓の壁が分厚くなる(心肥大)ことがありますが、そういった変化も初期段階で捉えることができます。「息切れがする」「足がむくむ」といった症状の原因究明にも役立ちます。

3. 全身の動脈硬化のバロメーター「頸動脈(けいどうみゃく)エコー検査」

首の横を通っている太い血管(頸動脈)をエコーで観察する検査です。頸動脈は皮膚のすぐ近くを通っているため、血管の様子を直接観察するのに最適です。

  • どんな検査?仰向けに寝て首にゼリーを塗り、器械を当てて検査します。検査時間は10〜15分程度です。
  • 何がわかるの? 血管の壁の厚さや、「プラーク」と呼ばれる脂肪の塊(コブ)ができていないか、血管が詰まりかけていないかを確認します。頸動脈は「全身の血管を映す鏡」と言われています。頸動脈に動脈硬化が見られる場合、心臓や脳の血管でも同じように動脈硬化が進んでいる可能性が高いため、脳梗塞や心筋梗塞の危険度を予測する重要な手がかりになります。

4. あなたの「血管年齢」がわかる「血圧脈波(けつあつみゃくは)検査」

手足の血圧を同時に測ることで、血管の「硬さ」と「詰まり具合」を数値化する検査です。ご自身の「血管年齢」を知ることができます。

  • どんな検査?両腕と両足首に血圧計のバンドを巻き、心電図の電極をつけて、5分程度仰向けに寝ていただくだけです。通常の血圧測定と同じような感覚で受けられます。
  • 何がわかるの?
    • 血管の硬さ(CAVI/baPWV):血管の弾力性が失われていないかを評価し、同年代の平均と比べて「血管年齢」が何歳くらいかをお伝えします。
    • 血管の詰まり(ABI): 特に足の血管が動脈硬化によって細くなったり詰まったりしていないか(下肢閉塞性動脈硬化症)がわかります。「歩くと足が痛くなり、休むと治る」といった症状がある方に有用です。

おわりに:気になることがあれば、いつでもご相談を

いかがでしたでしょうか? これらの検査を組み合わせることで、生活習慣病が心臓や血管にどのくらい悪影響を及ぼしているかを、より正確に診断することができます。

「健康診断で血圧やコレステロールが高いと言われた」 「最近、少し歩いただけで息切れがする」 「胸のあたりに違和感がある」

このような不安がある方は、決して自己判断で放置せず、お気軽に当院までご相談ください。循環器専門医として、一人ひとりの状態に合わせた最適な検査と治療をご提案し、皆さまの健康な毎日をサポートさせて頂きます(^^)

 

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それでは、次回のブログでお会いしましょう。


〈執筆者情報〉

内科・循環器内科 又吉 周 医師

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2012年東京医科大学卒業。東京・千葉の総合病院にて循環器内科医とし勤務した後、医療法人社団縁風会のユアクリニックお茶の水にて勤務開始。2025年より同法人が新設したお茶の水駅前生活習慣病クリニックへ異動し、働き盛り世代の健康維持をサポートする医師として活躍。

日本内科学会内科認定医・内科専門医、日本循環器学会循環器専門医、日本心血管インターベンション学会認定医、日本禁煙学会認定指導医

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