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食欲の秋!生活習慣病専門医が教える、秋に意識する5つのこと

[2026.09.11]

「夏は食欲がなかったのに、秋になると急にご飯がおいしくなってきた」

診察をしていると、秋頃にこのようなお話をされる患者さんが少なくありません。

秋は、さんま、きのこ、さつまいも、栗、新米など、おいしいものがたくさん出てくる季節です。

ついつい「食欲の秋だから」と、いつもよりご飯が進んでしまいますよね。

もちろん、旬の食材を楽しむことは悪いことではありません。

むしろ、秋の味覚には野菜や魚、きのこなど、生活習慣病対策にも取り入れたい食材がたくさんあります。

問題は「秋だから食べてはいけない」のではなく、「おいしいものが重なって、気づかないうちに食べる量が増えてしまう」ことです。

特に体重、血糖値、血圧、コレステロール、尿酸値などが気になる方は、秋の食生活を少し意識してみましょう。

①「秋の味覚=太る」と考えない

まず覚えておきたいのは、秋の食材そのものが悪いわけではないということです。

例えば、魚、きのこ、野菜などは積極的に取り入れたい食材です。

一方で注意したいのが、栗、さつまいも、かぼちゃなどの糖質を多く含む食材や、秋のスイーツ、菓子パンなどを「食後のデザート」として重ねてしまうこと。

「焼き芋を食べた後にケーキ」

「新米がおいしくて、ご飯をおかわり」

「夕食後にアイス」

このように、糖質の多い食品が重なると、1日の摂取エネルギーが増えやすくなります。

旬のものは楽しみながら、「何を食べるか」だけでなく「どのくらい食べるか」を意識してみましょう。

②新米がおいしい季節こそ「ご飯の量」を決めておく

秋になると、新米がおいしく感じられます。

「ご飯がおいしくて、ついおかわりしてしまう」という方は、最初に食べる量を決めておくのがおすすめです。

特に糖尿病や血糖値が気になる方は、ご飯、パン、麺などの主食を食べすぎないことが大切です。

とはいえ、主食を完全に抜く必要はありません。

当院では例えば脂肪肝の方にお米は1食で握りこぶしひとつ分程度とお話しています。

主食、主菜、副菜を組み合わせ、野菜やきのこ、海藻などを取り入れながら、バランスの良い食事を心がけましょう。

③「秋のスイーツ」は毎日ではなく、楽しむ日を決める

モンブラン、さつまいもスイーツ、かぼちゃプリン……。

秋は魅力的なスイーツが増える季節です。

生活習慣病の管理では、「甘いものは絶対に禁止」という考え方よりも、食べる頻度や量をコントロールすることが大切です。

例えば、

「毎日なんとなく食べる」

のではなく、

「今日は食べたいから楽しむ」

と決めて食べる。

この違いは意外と大きいものです。

食べるときは罪悪感を持たず、ゆっくり味わう。

そして翌日に極端な食事制限をするのではなく、いつもの食生活に戻す。

このくらいの柔軟さが、長く続けられる生活習慣病対策につながります。

④秋の味覚は「食物繊維」を味方にする

秋は、きのこ、野菜、海藻、豆類などを取り入れやすい季節でもあります。

食物繊維は、腸内環境を整えるだけでなく、食後の血糖値の上昇を緩やかにすることにも役立ちます。

例えば、

  • きのこたっぷりの味噌汁
  • 海藻サラダ
  • 野菜のおひたし
  • 豆腐や納豆
  • 魚と野菜の定食

などです。

「ご飯を減らす」だけを考えるのではなく、「ご飯以外のおかずを充実させる」という発想もおすすめです。

⑤食べたら少し動く

秋は過ごしやすい気候になるため、運動を始めるには良い季節です。

特におすすめなのが、食後の軽い運動です。

食後に少し歩く、階段を使う、家事をするなど、日常生活の中で体を動かすだけでも構いません。

「毎日1時間運動しよう」と考えると、なかなか続きません。

まずは、

「夕食後に10分歩いてみる」

くらいから始めてみましょう。

食事と運動をセットにすることで、習慣にしやすくなります。

「食欲の秋」を敵にしないことが大切

生活習慣病の治療というと、

「甘いものを我慢しなければ」
「ご飯を減らさなければ」
「運動しなければ」

と、我慢することばかり考えてしまう方もいます。

でも、私は「我慢し続けること」だけが健康管理ではないと思っています。

旬の魚を楽しむ。

きのこや野菜をたっぷり食べる。

おいしい新米を適量いただく。

食後に家族と散歩する。

そんなふうに、秋を楽しみながら生活習慣を整えていくことも立派な予防医学です。

秋こそ、自分の体をチェックしてみませんか?

秋は食生活が変化しやすい時期です。

体重が増えてきた、血圧が高くなってきた、健康診断で血糖値やコレステロールを指摘されたなど、気になることがあれば、そのままにしないことも大切です。

生活習慣病は、症状がないまま進行していることも少なくありません。

「まだ大丈夫」と思っている今こそ、生活習慣を見直すタイミングかもしれません。

お茶の水駅前生活習慣病クリニックでは、高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などの生活習慣病について、薬だけに頼るのではなく、食事や運動なども含めて、一人ひとりに合わせた健康管理を行っています。

まとめ

食欲の秋は、食べることを我慢する季節ではありません。

「旬のものを楽しみながら、食べすぎない」

このバランスが大切です。

秋の生活習慣病対策として、今日からできることは5つ。

  • 旬の食材を上手に選ぶ
  • ご飯など主食の量を意識する
  • スイーツは頻度と量を決めて楽しむ
  • 野菜・きのこ・海藻・豆類を取り入れる
  • 食後に少し体を動かす

食欲の秋を楽しみながら、冬に向けて体の調子も整えていきましょう。

お気軽にご相談ください。

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それでは、次回のブログでお会いしましょう。


〈執筆者情報〉

内科・神経内科 渡邊 由衣 医師

診療日・時間

月火水木金土日
9:00-13:30
14:30-17:00
8:00-12:00
13:00-17:00
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2019年北里大学卒業。東京医科歯科大学病院(現:東京科学大学病院)や二次急性期病院にて勤務しつつ、2021年より医療法人社団縁風会のユアクリニックお茶の水・ユアクリニック秋葉原にて勤務開始。2025年より同法人が新設したお茶の水駅前生活習慣病クリニックへ異動し、多忙な患者の生活に寄り添いながら健康を支える医師として活躍。

日本内科学会認定内科専門医、日本神経学会 神経内科専門医

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