宇宙医学その2・その3
宇宙医学その2・3
こんにちわ(^^)
お茶の水駅前生活習慣病クリニックのまたよしです。
前回からのつづき、宇宙医学のお話です。
その2:宇宙での健康を守る取り組み
宇宙飛行士の健康を守るため、宇宙医学では以下のような様々な対策が講じられています。
運動と食事
骨や筋肉の衰えを防ぐため、宇宙ステーションには特殊なトレーニング機器が設置されています。また、バランスの取れた食事が提供され、栄養管理も徹底されています。
放射線対策
宇宙放射線は、DNAを損傷させ、がんのリスクを高める可能性があります。そのため、宇宙船の壁は放射線から身を守るために特殊な素材でできており、宇宙飛行士は線量計で被ばく量を常に管理しています。
メンタルヘルス
閉鎖された空間で長期間生活することは、精神的なストレスを引き起こします。そのため、宇宙飛行士同士のコミュニケーションを促したり、地球の家族と連絡を取る機会を設けたりするなど、心の健康を保つためのサポートも重要です。
その3:地上での応用
骨粗しょう症の予防や治療
宇宙医学の研究は、宇宙飛行士のためだけのものではありません。宇宙で起こる体の変化は、地球上での病気や老化のメカニズムを解明するヒントにもなります。
たとえば、無重力環境での骨密度の低下に関する研究は、骨粗しょう症の予防や治療法の開発に役立てられています。また、宇宙での筋力低下を防ぐためのトレーニング方法は、寝たきりの高齢者のリハビリにも応用されています。
宇宙への挑戦は、人類の可能性を広げるだけでなく、私たちの健康や医療の未来にも大きな貢献をしているのです。
🛰️さいごに、宇宙世紀(人類が宇宙に移住を開始する年)はいつですか🛰️
2040年代から2050年代という説
様々な予測がありますが、現実的な計画として挙げられているのは、2040年代から2050年代にかけて、月や火星に恒久的な拠点や都市が建設され始めるといわれております。
現段階は、有人探査と拠点建設の準備で、NASAの「アルテミス計画」などがこれにあたります。アルテミス計画とは、アポロ計画以来、半世紀ぶりに人類を月面に送り込み、さらにその先にある火星探査の足がかりとするための国際的な月探査計画です。日本も参加している国際プロジェクトです。
まだまだ気軽に宇宙に行ける時代は遠そうですが、秋の夜長に宇宙について思いを馳せてみてもいかがでしょうか(^^)
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御茶ノ水駅から徒歩1分。千代田区・御茶ノ水エリアで生活習慣病の治療をお考えの方にご好評いただいている【お茶の水駅前生活習慣病クリニック】です。
完全予約制・短時間で受診できるスムーズな検査環境で、働く方の健康管理をサポートします。
心電図検査、超音波(エコー)検査、迅速採血検査、体成分分析装置Inbody®(インボディ)、管理栄養士による食事相談など充実。
御茶ノ水駅・新御茶ノ水駅をつかうすべての皆さんにおいて、心筋梗塞、脳梗塞の発症をゼロにするというのが私達のミッションです。
〈執筆者情報〉
内科・循環器内科 又吉 周 医師
2012年東京医科大学卒業。東京・千葉の総合病院にて循環器内科医とし勤務した後、医療法人社団縁風会のユアクリニックお茶の水にて勤務開始。2025年より同法人が新設したお茶の水駅前生活習慣病クリニックへ異動し、働き盛り世代の健康維持をサポートする医師として活躍。
日本内科学会内科認定医・内科専門医、日本循環器学会循環器専門医、日本心血管インターベンション学会認定医、日本禁煙学会認定指導医
