人間ドックって何のため?
こんにちは。
わたなべゆいです︎
今回は以前の投稿でお伝えしたように、当院で導入した がんリスク検査『miSignal®(マイシグナル)』という尿検査についてお話しようと思います!
具体的な検査の原理などは当院ホームページで紹介しているページをみていただければと思います。こちらではマイシグナル導入にあたり私自身の感じたことをお伝えしていこうと思います。
なぜ人間ドックを受けるのでしょうか?
まず、、、人間ドックや健康診断、、、なぜ受けているのでしょうか?
なんとなくいい歳になってきたから、会社に受けろと言われたから、身内や知り合いが病気になり心配だから。
いろんな理由があると思います。
クリニックなどで健康診断をしたり、大きな病院で人間ドックや健康診断でひっかかった人の診察を行ってきて思うこと、
人間ドックや健診は、大きくわけて、生活習慣病とがんをチェックしている、ということ。
もちろん他にも病気は星の数ほど存在します。
ですが、症状のない状態でみつけられる病気には限りがあります。
症状がなくて発見できる可能性のある病気、それが生活習慣病とがん。
生活習慣病を見つけるには?
高血圧、脂質異常、糖尿病、肝機能や腎機能障害、糖尿病、貧血、これらは血液検査、尿検査、診察でできますね。
がんはどうでしょうか?
腫瘍マーカーという血液検査がありますが、がんが小さいうちは正常値だったり、がん以外(たとえば炎症やホルモンの影響)でも上昇したり、がんの種類によって細かく分かれているのでどれをどのくらい調べればよいか難しいですよね。
一般的に国の推奨では、肺がんはレントゲン、乳がんはマンモグラフィーや超音波、胃がんは内視鏡やバリウム検査、大腸がんは便検査となっております。腫瘍マーカーは補助的な検査です。
がんを見つけたい一心で色々な検査…負担が大きい。
でも、がんが心配!できるだけ多くの臓器にがんがないことを確認したい!!
こうして、人間ドックでは胸部CTや腹部CT、腹部MRI、内視鏡、マンモグラフィー、超音波検査、全身PET(!)などとたくさん追加できます。
検査には準備が必要です。
時間やお金もどんどんかかると思います。
心配なのは被爆の問題です。
CTはレントゲンの約40倍の被爆量とされています。
PETでは身体に投与する薬剤自体にも被爆リスクがあるとも言われています(24時間程度で消えます)。
どれも1回の検査であればそれほど心配はないと思います。
ですが、この検査を毎年、死ぬまで続けますか?となるわけです。
2016年度の人間ドック受診者を対象に行われた調査では、各がんの検査の受診者のうち、がんが疑われたのは0.25~1.37%で、そのうち精密検査等を経てがんが確定したのは、さらにそのうち1.26~16.89%であったとの報告があります。
つまり人間ドックを受けてがんが見つかる確率は上記から単純に考えると0.002〜0.1%程度でしょうか。
それに費やす時間、お金、労力、被爆量をもう一度考え、適切な検査を考え直す必要があるのではないかと思ったわけです。
手軽に受けられるがんリスク検査があるって本当?
そんなときに出会ったのががんリスク尿検査『miSignal®(マイシグナル)』でした。
尿検査だけ(しかも食事制限なし)で、10種類(肺、食道、胃、大腸、腎臓、膀胱、前立腺、乳、卵巣)のがんについてリスクがわかり必要な検査に繋げることができる。
、、、そんな話、美味しすぎないか?
怪しいのではないか?
どんな仕組みなの?
線虫とはちがうの?
医学的にちゃんと説明できる?
(がん治療経験の豊富な先生が研究チームにいる!でも疑いたくなる!笑)
エビデンスは?
疑いに疑って調べるところからスタートしました。
思ったより、前置きが長くなりました。
次につづく。
〈執筆者情報〉
内科・神経内科 渡邊 由衣 医師
2019年北里大学卒業。東京医科歯科大学病院(現:東京科学大学病院)や二次急性期病院にて勤務しつつ、2021年より医療法人社団縁風会のユアクリニックお茶の水・ユアクリニック秋葉原にて勤務開始。2025年より同法人が新設したお茶の水駅前生活習慣病クリニックへ異動し、多忙な患者の生活に寄り添いながら健康を支える医師として活躍。
日本内科学会認定内科専門医、日本神経学会所属
